自己研究

 

毎日はっぴーな私ですが、今日は珍しく少しセンチメンタルなようです。

普段絵を描かない私が頑張って殆ど毎日絵を描いている!それだけで十分前進と言えるのですが、高望みな為、完成した絵を見てはため息が出てしまいます。自分の生み出した作品はせめて、自分で愛したいのに。「下手だし、なんだか中途半端だし、何の魅力もないなぁ…。」

 

そう呟くと、母は「今こそ自己研究をする時だよ」と言いました。

自分の絵の何が好きになれないのか、どういう絵が描きたいのか、自分にとってイラストの立ち位置は何なのか。もっと考えてごらんと言われて、元気にはなりませんでしたが、確かに…と腑に落ちました。

 

そんな訳で、今回は簡単な自己研究を書いてみたいと思います。

 

まず、私の中には「絵画」と「イラスト」に線引きがあります。

  • 絵画

   キャンバスに描かれたもの。基本的には描きたいものがあり、その為だけに描く。

  • イラスト

   画用紙等ペラペラの紙に描かれたもの、又はデジタル作品。描いた後に、何かに応用するこ

   とを考えて制作する。

 

こうしてみると、アートとデザインの別れ方に非常に似ていますね。アートは問題提起、デザインは問題解決と言われています。

 

絵画は絵具が高い上に描く為の下準備も多く、それゆえに原画が圧倒的で不動な価値を持っています。絵具の力って本当にすごいです。ただこの魅力は直接見ないとわからないので、画集に収めても魅力は半減することが多いです。量産することができないから、骨董品のような価値があります。イラストは量産できる分、絵画に比べて単価が安くなるかと思いますがその分多くの人のもとに作品を届けることができます。

 

そこで、私が苦手としているのはイラストの方なのですが、絵具が使えない分自分の実力があらわになる…そして私が描けないのってなんとなんと「にんげん」なんですよ!!!

えっ小学生からずっと描いてるのに?!まだにんげん描けないの?嘘でしょ?!?!?!?!

と、自己分析しながら改めて認識し再び凹んでます。
今までの経験上、絵画で様々なモチーフを描いてきたとは言え、それほど上手くはないですが動物はまぁ描けます。静物はそれなりに描けます、デッサンでもよく描いていたし。植物はちょっと苦手かも…植物によるんですが、描けなくはないんですが今までそんなに描いてこなかったから、絵に落とし込む処理が難しいだろうなって思います。風景はたぶん得意分野だと思います。
以上の傾向はあれど、基本的に「見たもの」しか描けません。オリジナルで何かを描くのは怖くてしょうがなくて。だからイラストは参考資料があれどびくびくしながら描いてますね。そもそも今までは好きなものをちょこちょこ趣味で描いていた範囲なので、絵を描く経験というのも浅いのです。その中でも一番描いてるはずのにんげんモチーフが下手ってどういうこと?!?!って話です。
まだ、イラストっぽく可愛く描くぐらいならできるんです。そんなに上手くないけど。でもそこに自分らしさを演出する描き方ができないんですよ。その為、ずっと試行錯誤しているから可愛らしい絵が描けていないのかもしれませんね。
最初は、アニメやゲームが好きだった影響でいわゆる萌えイラストを描いていたんですが、萌えイラストって一つのデフォルメ形式なのですがあんまりしっくりこなくて。今はどちらかというとリアルよりに描こうとしていますが、描きすぎると生々しくなってしまうんですよね。なので線じゃなくて面で描くようにしてるんですが、これまた立体感のデフォルメが超難しいんです!影の処理がもう本当に!三次元のアイドルを好きになってから、ファンアートを描いているうちに、「え?推し可愛いんだから別にデフォルメせんでよくね?」と思ったのです。別に誇張しすぎなくてもにんげんって可愛く描けるはずじゃん?!と思い頑張っているのですが、目と鼻の処理がまだしっくりきませんね。しかも目と鼻だけ上手くいっても顔全体の立体感を演出するにはまた別のバランス調整が必要で。何
もしなかったら顔という肌色のキャンバスに目と鼻だけがスイッチみたいにくっついてるように見えて違和感があるんですよ。調整むずかしいからって安易にグラデーション使ったらなんかやぼったく見えちゃう。きぇ~!!!
今は写真をトレースして描くという練習をしているのですが、「描く」の作業だけに没頭できるので良い練習にはなるなぁと思います。ただにんげんってどうしても色彩的に遊びにくくて苦しいなぁと思うところもあるんですけれど。いつか自分なりのディフォルメを見つけられたらなぁって思います。面が描けるようになったら、細い線の絵が好きなので次は線を練習したいですね。