誰かの目

 

少し前、「君は人の目を気にしていそうだね」と言われたことがあります。

 

場所にもよりますが、中の人はリアルではわりと自由奔放でやりたいことをやりたいようにやっているタイプなので、言われた時にとても驚きました。そして、ぎくりとしました。

 

 

これは過去に書いた絵ですね。さらさらって描いたものなんですが、わりと気に入ってるんです。

 

ここから簡単にこの絵についても絡めて話していきたいと思います。

 

「お天道様が見てる」「神様が見てる」どれも、よく使われる言葉ですね。見てる人が誰かはさておき、いつも自分を誰かが見ているというのは事実だと思います。

「良いことであれ悪いことであれ、自分の行いは誰かに繋がっている」リーダーやとりまとめをすることが多くなってから強く思うようになりました。

 

大学に入って、みんなが髪を染めてるのを見て羨ましく思いました。友達が美容院を紹介してくれたのをきっかけに一緒に髪を染めにいきました。

 

鏡には全然違う自分が写っていました。そりゃそう!

うつむいたり振り返った時に自分の黒じゃない紙が見えるのが楽しくて頭を振っていました。

抜けた毛も黒じゃないから動物の毛みたい。なんか綺麗に見える、魔術に使えそう。

 

特別なことは何も変わってませんが、まるで自分が変身したような気持ちになりました。

しかし、周りの人はどちらかというと怪訝な顔をする方が多かったです。それでも大学のみんなは染めている人の方が多いので非難は少ないと思います。

それは似合う似合わないというより、急激な人の見た目の変化による驚愕とか恐れに近い感情のように見えました。

 

そのギャップを描いたのがこの作品です。

 

髪を染めてない子も、髪を染めている子も、私です。

本質的なところは変わらないのに色が違うだけで見られ方が変わってしまうというアンニュイな気持ちを描いてみました。