愛の行方

 

『愛』

 

それはみんなにとって身近なもの

それはみんなにとって偉大なもの

それはみんなにとってシンプルなもの

それはみんなにとって理解しがたいもの

 

様々な自然現象の謎が解明される現代ですが、まだまだ解明されていない「気持ち」という存在。

 

不思議ですよね。

見えないのに、心臓のあたりにあるって思ったり、変化するものだって思っていることが。そのように皆が感じ、情報が伝達されて、当たり前に存在すると信じているのに、元素記号では表現できない。だから面白いのですが。

 

そんな「気持ち」から起きる一つの現象「愛」について話したいと思います。

 

 

 

私たち生命あるものは、生きながらも「価値」を見つけます。

人間の場合、価値の表現の幅が広いですが、わかりやすくて身近なのはお金だと思っています。

 

物事に価値を見出し、その価値の対価としてお金を払う。

 

私は特に、自分が好きなものに対して使うお金が多いです。

その分楽しいし、満足もあります。

 

ただ時々、ふと我に返って見てみると「あれ?」

 

「私、他の人にお金使ってばっかりだな…」

 

自分が納得したことだし、お金以上の価値はあるし、好きでしていることだし、自分の欲を満たしているはずなのになんでこんなにも空っぽなんだろうって

 

 

例えば、自分が食べたいものを食べる。自分が着たい服を着る。新しいことを勉強する。自分を飾るために化粧をする。少しでも家に早く帰って休むために特急に乗る。

 

これらのことを「第一次自己投資」と名前を付けましょう。

 

自分の欲求を自分一人の為に、自分一人で行動する事。

 

私にはこのお金も時間も無いから、そう思うのではないかと考えました。

 

自分との約束事がないのです。基本毎日何かしら予定があるので、空いた時間が全て自分への時間としがちでした。空白だからこそ、自分以外の物事の時間をそこに使いがち。

だから一人で何もしていない時間こそ思考を巡らせそわそわしてしまうのです。

 

今まで自分の為に時間を使ったことなんてなかったのですが、大学生活に疲労を感じ、体調を崩すことがたまに起きるようになってからこれは早急に改善しなければならないと思いました。

 

とはいってもまだまだ至らない点ばかりなんですが。

 

まだ時間やお金の管理にはてこずっていますが、今まで嫌いだった自分を少しずつ好きになっているように思います。それこそ、自信ではなく愛であると考えます。

 

自分の為に時間やお金を使うことは、当たり前ですが必ず自分に返ってきました。すごく手ごたえがわかりやすくて良いですね。そういう意味で、「自分を愛せなきゃ他人を愛せない」とは的を得た言葉だなと思います。

 

あなたのその愛は、誰に向けたものですか?

 

他人に向けている方はきっと、優しかったり真面目だったりするのではないでしょうか。

あ、私は優しくも真面目でもないですよ普通です。

 

他人を愛そうとする方はとても立派です。素晴らしいと思います。日本人は特に自己肯定感が低い傾向にありますから、あなたのような方の存在は欠かせません。

 

もし私みたいにふとした時に寂しくなることがある方は、自分と自分で過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

ひとりの時間が大事だというのは、きっとそういう意味もあるのだと思います。