わたしからみた せかい


受験対策に通っている時、先生に言われた。「絵の7割は構図で決まる」

「構図の勉強したいです。何したらいいですか?」

「写真がいいと思うよ」


と言われてから始めた写真。

思えば、元々カメラは身近な存在だった。

その頃にはスマートフォンを持たせられていたのもあるだろう。

バイクが好きな父は時々自然風景を撮るし、家族が好きな母は出かける先にはカメラを持って家族を撮り、節目にはみんなで揃った写真を撮っていた。


写真を撮るために、撮りたくなるものを探すのが楽しいと思った。目の前にある世界を切り取る作業が、人生における幸せ探しみたいで好きだ。


写真にもたくさんジャンルがあるが、その中でも私は人物写真が好きだ。その次に風景写真かな。


写真なんて誰でも撮れる。それはそうなんだけどだからこそ「あなたにしか撮れないもの」もたくさんあると思っている。私は人を撮ってる時に感じることが多い。


距離感や表情は、私から被写体に対する信頼と愛であり同じく被写体から私に対する信頼と愛なのだ。つまり人間関係がそのまま現れる。


いつもお世話になっている人達を撮るのが1番楽しいんだなと思う。

ただ私の周りにはカメラに抵抗がある人が多くて、撮るのはまだいいけど誰かに見られたり共有されたりするのは嫌だって言われるからあまり公開する機会がなくて寂しいのだけど。


写真嫌だ!って言う子も多くて、無理矢理強引に撮っていた時もあった。(今思い返すと嫌がることしてごめんね反省)

私も撮るのが少し上手になって。

撮ってるうちに楽しくなったり、撮った写真を喜んでくれたり、それをきっかけに少し自分を好きになったり、自信を持ってくれたり、カメラに興味を持ってくれたり。


私はあなたがこんなにも魅力的な存在だと思っていつも言うのに、みんなそれはお世辞だと言う。


でも撮った写真を見て幸せになってくれるのは、私の見える世界のあなたを見たからなんだろうな。だからいつも言ってるじゃん!あなたは素敵だよって。




結局のところ、人間関係ってわたしとあなただけでは存在し続けられないのかもしれないね。他の人とも繋がって初めて存続できる。あなたの世界とわたしの世界を繋ぐ何かが必要なんだろう。違うひととか、ものとか。


その中のわたしの繋ぐものがひとつが写真なんじゃないかな。




いつかあなたから見た世界も見てみたいな